今シーズン初めての渡り鳥の調査が、宮城県で一斉に行われました。伊豆沼では、7月の大雨の影響を懸念する声が聞かれました。

 調査は県内約500カ所の沼や川で行われ、このうち伊豆沼では夜明けとともに県の職員らが双眼鏡で鳥の数を数えていきました。 ガンやハクチョウは、ロシア極東部の繁殖地から越冬のため日本にやってきます。

 伊豆沼では、ガンは既に10万羽を超えているとみられピークを迎えています。

 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団嶋田哲郎研究室長「カモ、ハクチョウはこれから寒さが厳しくなってくると数が増えてくる。7月に増水があってハスが全滅しているので、オオハクチョウの餌のレンコンが減っているのでそこが心配」

 伊豆沼・内沼周辺では、2023年1月にはハクチョウの飛来がピークを迎えるということです。

 10日の調査では、県全体でガンが22万9600羽、カモが3万3200羽、ハクチョウが5400羽確認されました。

 このうちガンは、11月としては1972年の調査開始以来2番目に多い数になりました。