観光が集中するとみられる年末年始を対象外としていた全国旅行支援が、1月10日から再開されます。宮城県の観光関係者は「旅行需要を押し上げる効果がある」として期待を寄せています。
観光業界を支援するために10月からスタートした全国旅行支援は、年末の繁忙期を踏まえて12月28日から一時中断しますが、連休明けの1月10日から再開することが決まりました。
旅行代金の割引率は20%に引き下げられ、割引額の上限は交通機関での移動込みで1人1泊当たり5000円、日帰り旅行などは1人当たり3000円となり、既存の予約は対象外となります。
割引率は縮小されますが、松島を訪れていた観光客からは1月以降も旅行支援を利用して宮城県を訪れたいという声が聞かれました。
観光客「遊覧船に乗れなかったので、次また来れたら(船上からの松島湾を)見てみたいなと」「素直に楽しみな気持ちがありますね。また宮城に来たら仙台の町の中を見たり、またここの松島の辺りを散策したりしたいです」
遊覧船を運航している丸文松島汽船では、秋以降、関東や関西を中心に個人客はコロナ前の7割まで回復しましたが、感染拡大で団体客が思うように伸びていません。
丸文松島汽船佐藤守郎専務「(今は)関東・関西が一番多いですね。期待はしてますよ。どの程度まで伸びるか分からないですけどね」
旅行支援は都道府県の予算が無くなり次第順次終了となりますが、松島観光物産館では冬の旅行需要を押し上げる効果も期待できるとして「出来るだけ長く続けてほしい」と話していました。