寒波の影響で、宮城県では西部を中心に雪となり真冬並みの寒さとなりました。スキー場は本格的なシーズンを迎えますが、燃料費高騰などで値上げの波が押し寄せています。

 宮城県は寒波の影響で朝から気温が上がらず、最高気温は古川で1.4℃、気仙沼と米山で2.0℃、蔵王で3.7℃、仙台で4.2℃などと、ほとんどの地点で今シーズン最も低くなりました。

 西部を中心に雪となり、16日正午までの積雪は駒ノ湯で60センチ、川渡で20センチ、新川で9センチとなりました。

 仙台市のスキー場にとっては恵みの雪となりました。

 上野比呂企アナウンサー「スプリングバレー仙台泉スキー場です。14日からまとまった雪が降りまして、一面銀世界となっています。気温はマイナス1℃。私が立っているふもとは積雪30センチから40センチとなっています。触ってみますと、ふわふわした柔らかい雪質。ウィンタースポーツにはもってこいの雪質だと思います」

 こちらのスキー場では、職員約20人が17日のオープンに向けて準備に追われていました。

 例年よりも気温の高い日が続いたため、オープンの遅れが懸念されていましたが、寒波の影響で12のうち1つのコースで、滑走可能となる見込みのため、17日にオープンすることを決めました。

 スプリングバレー仙台泉スキー場高橋和孝さん「雪質の方も比較的軽い方だと思います。もう少し湿ってると思ったんですけど、滑走するにはちょうどいい雪質になっていると思います。1日遅れてはしまいましたけど準備も順調に進んでますので、こちらもワクワクしております」

 こちらのスキー場では、オープンに向けて人工降雪機や圧雪車をフル稼働させて準備を進めてきたため、燃料費や電気代の高騰が重くのしかかっています。

 営業にかかるコストは例年より5%も増える見込みで、今シーズンはリフト代をこれまでよりも300円から600円、レストランの一部メニューを50円ほど値上げします。

 スプリングバレー仙台泉スキー場高橋和孝さん「今の価格を考えますと、なかなか厳しい冬になるかなと。その分をスタッフのサービスだったり笑顔だったり、あとはゲレンデのコンディションだったりお客様に還元していきたいなと思っております」