2019年の台風19号で被害を受けた宮城県大郷町に初めての災害公営住宅が完成し、入居者に鍵が渡されました。
大郷町の仮設住宅で18日に行われた鍵の引渡式には、入居予定の5世帯9人の住民が参加しました。
田中学大郷町長「どうも、ご苦労さまでございました」
住民「ありがとうございます」
田中学町長「これからも何か都合の悪いことがあったら、遠慮無しにどうぞ」
大郷町では2019年の台風19号で吉田川の堤防が決壊し、中粕川地区では110棟全てが浸水しました。
災害公営住宅は、被災した住民のための仮設住宅から約50メートルの場所に完成し、7世帯12人が入居予定です。
仮設住宅で3年余り暮らしてきた富樫勝悦さん(77)です。
富樫勝悦「ここが茶の間だからね。人を呼ぶさわけにはいかないね」
被災する前は中粕川地区で家族6人で暮らしていましたが、仮設住宅では妻と2人暮らし息子家族は隣の部屋に入居しました。
富樫勝悦「建物はくっついてても隔てられるとね。なんか遠く感じるの。隣の部屋なんだけども遠く感じるね」
災害公営住宅には年末までに引っ越し、新しい年を新居で迎えようと考えています。
富樫勝悦「お正月は家族、息子夫婦から娘夫婦が来ることなっています。今までずっと(正月も)無かったですからね、やっぱり楽しくね。楽しく過ごしたいと思います」