1月に仙台市青葉区の沼にはまり身動きが取れなくなっていた小学生を救助した高校生4人に感謝状が贈られました。この日の仙台は寒波の影響で真冬日となっていて、高校生の的確な対応が無ければ命に関わっていたということです。

 仙台北警察署から感謝状が贈られたのは、東北高校の2年生髙田結羽さん、吉野風雅さん、森明育さん、若生南桜希さんの4人です。

 東北高校2年髙田結羽さん「体が先に動いたというか助けを求められたので、とりあえず助けないとと思って(沼に)入りました」

 1月25日の青葉区の小松島沼の様子です。高校生が児童を救助している時の画像です。

 4人は1月25日の午後4時ごろ、青葉区の小松島沼で腰のあたりまで沼にはまり動けなくなっている小学3年の男子児童2人を見つけ、4人のうち1人が沼に下り救助し1人が引き上げたということです。

 沼にはまった児童は他にも1人いて、自力で沼から上がっていました。

 残り2人の高校生は、持っていた使い捨てカイロや着ていたコートで児童3人の体を包んで温めたということです。

 現場には救急隊が駆け付けましたが、高校生の対応が迅速で的確だったことから救急搬送する必要は無いと判断されたということです。

 この日は10年に一度と言われた寒波の影響で、午後4時の仙台の気温はマイナス5.6度と厳しい寒さとなっていて、対応を誤れば命に関わっていたということです。

 東北高校2年髙田結羽さん「親御さんから大事に至らなかったっていうのを聞いて安心しましたし、助けて良かったなって。今ちゃんと元気に学校に行ってるよっていうのも聞きいて安心しましたね」

 当時、小松島沼には誰かが沼に下りることができるはしごを無断で設置していて、3人の児童はこのはしごを使って沼に入ったということです。

 沼を管理する青葉区は事故の翌日にはしごを撤去し、今後は絶対に設置しないよう呼び掛けています。