宮城県石巻市の中学校で東日本大震災の追悼集会が開かれ、生徒らが授業などを通して学んだ教訓などを発表しました。

 「東日本大震災で心に深い傷を負った人はたくさんいます。つまり防災とは、災いから私たちの心と体、命を守ることだと考えました」

 桃生中学校では、震災翌年の2012年から毎年この時期に追悼集会を開いています。 これまでは教員から生徒に震災について伝えていましたが、生徒らが主体となって震災の教訓などを発表しました。

 この中学校では阪神淡路大震災の被災地、兵庫県の中学校とオンラインの交流授業を行ったり、震災遺構門脇小学校で防災の大切さを学んだりと積極的に活動していて、そこから学んだ教訓や命の大切さなどを学年ごとに発表ました。

 このうち2年生は震災を知らない世代が増える中、語り継ぎ被災地から伝えていくことの大切さを話しました。

 桃生中学校2年生「暗い状況の中でも立ち上がって復興に向けて歩いてきた人たちがいるという、マイナスの方向だけじゃなくて、プラスの明るい話も一緒に伝えていけたらきっとみんなにも伝わりやすいのかなと思います」

 桃生中学校では、これからも命の大切さを考える授業を継続的に行っていく予定です。