2018年に仙台市泉区で女子児童と母親がいじめを苦に心中したとみられる事件をめぐり、郡仙台市長は29日に遺族と面会し遺族が求める再調査を行わない意向を改めて伝えました。

 郡市長は、亡くなった親子の遺族と仙台市役所で面会しました。

 2018年に泉区で小学2年生の女子児童と母親が心中したと見られていて、仙台市はいじめの重大事態と認定しました。

 市の第三者委員会がまとめた答申に対し、遺族側はいじめと心中の因果関係が明らかになっていないと再調査を要望しましたが、市は実施しない方針を伝えています。

 30分程の面会を終えた郡市長は、遺族から出された疑問については文書で回答するとした上で「再調査を行わない結論は変わらない」と述べました。

 郡市長「いくつか見解の相違があると思っておりまして、そういう中で導かれた結論に変わりはないのだということをご理解いただきたい旨お伝えした」

 一方、遺族は主張が理解されていないとして、改めて再調査を要望すると話しました。 遺族「私が質問したことに対する回答も、多角的に調査したとか抽象的なことを言って具体的にこうやりましたという回答は特になかったので、印象はあまり変わらなかったです」