アメリカテキサス州の大学生らが宮城県気仙沼市を訪れ、地元の語り部から震災の体験を聞きました。

 被災地を訪問しているのは、アメリカテキサス州のベイラー大学の9人の学生です。

 ベイラー大学の学生らの被災地訪問は、2011年に学生らが南三陸町でボランティアをしたことがきっかけで毎年続いていましたが、新型コロナウイルスの影響で2020年から中断していました。

 学生らは22日、気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館を訪れ、震災による津波で妻を亡くした佐藤誠悦さんから震災当時の状況や現場に残る爪痕などの説明を受けました。

 学生「子どもの頃、震災のニュースを見たことを思い出した。子どもながら理解したのは、この場所にどれほど大きな被害をもたらしたのか」

 佐藤誠悦さん「興味を持って日本に来てもらうことは素晴らしいことだと思う。明日にも来る災害にいかに対応できるか、何を備えるかを感じ取って行動に移してほしい」

 学生らは25日まで宮城県の被災地を回り、震災について学ぶほか地元の小学生らと交流することにしています。