9日正午ごろ、仙台駅に到着した東北新幹線の車内で薬品とみられる液体が漏れ、5歳の男の子を含む乗客ら6人がけがをしました。

 9日正午ごろ、仙台駅に到着した東北新幹線の車内にいた乗客から「子どもが薬品に触れやけどをした」と消防に通報がありました。

 乗客「ちょうど仙台駅に入るところで突然新幹線が止まりまして、何人か逃げたりとか、警察官の方とか駅員の方とかすごい忙しそうに走って来たりとかして騒然とした様子になりました」

 消防などによりますと、5歳の男の子を含む乗客ら6人がやけどや煙を吸うなどして病院に運ばれました。全員、命に別状はないということです。

 警察によりますと、けがをしたうちの1人の男性が車内に持ち込んだバッグから薬品が漏れたとみられるということです。

 目撃した乗客によりますと男性は「薬品漏れをした。危険なものではありません」と謝罪していたということです。

 乗客「トイレじゃないかなって思うんですけどそこから男性が出てきて、試薬の酸が爆発したから駅員さんを呼んでくださいって言われて、みんなえってなっちゃって。酸なんで大丈夫ですって言ってたのに、だんだん試薬の硫酸なんで大丈夫ですみたいになって、みんな大丈夫じゃないじゃんってなって」

 警察が現在、男性から詳しい状況を聞いています。

 新田智紀記者「新幹線の中で煙が出たという騒ぎがありまして、駅周辺は騒然としています」

 仙台駅には救急車など消防局の36台の車両が出動し、一時騒然としました。