卵の価格が高騰しています。5日のMサイズ平均価格は1キロ当たり310円です。数にすると16個ほどの値段ですが、2021年は217円でした。
買い物客「高いよね。たんぱく質取りたいから食べるようにはしているけど高くてね」「上がりましたね、気にはなるけども高いからやめようとは思わない」
仙台市太白区の青果店では、この日の卵の価格が10個入りで249円でした。買い物客が手に取りやすいよう、小ぶりなMSサイズのみを販売して価格を抑える工夫をしています。
まるしん長町駅前店阿部明仁店長「正直利益を取ろうという感覚は無くて、卵を買ってくれたついでに野菜を買ってもらえれば良いかなというくらいの価格でやっているので、特売の時は仕入れたままの値段で売るような感じでやっています」
卵はかつて物価の優等生とも言われてきましたが、ここ数年価格は大きく変動しています。
2022年まではおおむね200円前後で推移していたものの、2023年に一気に上昇し1キロ当たりのMサイズ平均価格は306円になりました。
元東京農業大学教授信岡誠治さん「2023年3月ごろに高病原性鳥インフルエンザで1650万羽という大量の殺処分で、Mサイズ1キロ当たり350円と上がったということで史上最高値で大きな話題になって」
政府の介入などにより一時的な下落も見られましたが、再び高騰し現在も高い水準が続いています。
元東京農業大学教授信岡誠治さん「直接的な要因と言えば鳥インフルエンザが背景にありますけど、卵を産むニワトリの数が増えないということなんです」
日本は卵を産むニワトリの親となる原種鶏のほとんどを輸入に頼ってて、海外でも鳥インフルエンザが大流行しているため思うように輸入できず、ニワトリの数を増やせずにいます。更に餌代も高騰しています。
元東京農業大学教授信岡誠治さん「餌代高騰の一番の要因は円安です。合わせてウクライナへのロシアの侵攻で穀物価格が上がって、高止まりの状態が続いていると」
長引く卵の価格高騰は、企業の経営にも影響しています。
マーガレット菓子店渡邊正徳代表「うちはそんなに多くないですけど3キロくらい、50玉くらいですかね」
少しでも価格を抑えるため、大きさが不ぞろいな混合サイズを仕入れています。
マーガレット菓子店渡邊正徳代表「卵以外の物も上がっているので、どうしても価格の見直しはせざるを得ないですね」
この5年間で、商品を平均で1.4倍ほど値上げしましたが、できるだけ値上げを避けたいという思いから、卵の使用量が比較的少ないクッキーやフィナンシェを増やすなど工夫しています。
マーガレット菓子店渡邊正徳代表「品質は下げずに少しでもリーズナブルに抑えられるように、工夫できることはしていきたいと思っています」
家計や経営を圧迫する価格高騰は、いつまで続くのでしょうか。
元東京農業大学教授信岡誠治さん「このままの状態で1キロ300円台で行きます。2027年はより厳しくなると思います」
信岡さんによると、中東情勢の悪化で飼料の価格が上昇する可能性があるということです。
国内の鳥インフルエンザも毎年10月以降に頻繁に発生していて、価格が更に上がる懸念もあるということです。卵の価格が落ち着くのは、まだしばらく先になりそうです。