第二管区海上保安本部や東北電力、通信会社が合同で災害応急対策を行う初めての訓練が宮城県の塩釜港で行われました。

 三陸沖を震源とする地震が発生し、水道設備に被害が出たほか離島で電力設備や携帯電話基地局に被害が出たという想定で行われました。

 第二管区海上保安本部や、塩釜市、東北電力ネットワーク、NTTドコモなど6団体の72人が参加しました。

 二管本部と自治体、電力会社、通信業者が合同で災害訓練を実施するのは今回が初めてです。

 巡視船まつしまを使って訓練が行われ、塩釜市からの給水要請を受け船内の飲料水を住民に配布するまでの手順を確認しました。

 携帯電話の臨時基地局を小型船を使って離島まで運搬し、設営するまでの訓練も行われました。

 第二管区海上保安本部総務課井上英介課長「こういった取り組みを通じて、地域の安心安全に寄与できればと思います。前向きな意見があれば積極的に取り入れて、今後の災害対策につなげていければと考えている」

 東北6県に人が住む10の離島のうち9つが宮城県にあることから参加者らは、離島を含めた災害対応の必要性を改めて確認していました。