仙台市は、定禅寺通を今後5年かけて再整備します。背景には定禅寺通のにぎわいに陰りが出ていることもあります。

 仙台市は、2022年度に定禅寺通の再整備方針を発表しました。東二番丁通から西公園までの約700メートルのほとんどの区間について、車道を現在の3車線から2車線に減らします。車道を減らて歩道を広げ、歩行者が散策をしたりくつろいだりできるようにします。

 また、イベントで活用しやすいように電源設備を増設したり給排水設備を新たに設けます。これまでの車中心から人中心に転換しようとしています。

 郡仙台市長「働く場としても楽しむ場としても遊ぶ場としても憩う場としても、全てにおいて相当魅力がアップすると思っているところです」

 背景には、定禅寺通のにぎわいが年々減ってきていることが挙げられます。

 市などの調査では、定禅寺通に近い一番町4丁目の通行量はこの30年で約半分に減りました。

 沿道で30年以上営業を続ける生花店は、最近ではコロナの影響もあったと言います。 VALENTINE店主鈴木みどりさん「コロナの時にかなり人は減って本当に寂しい通りだなと感じましたけれども、コロナが済んでも元のようなにぎわいが戻ったかというとそうではないですね」

 市では、5年後に利用が始まる市役所の新庁舎と合わせこの一帯に人を呼び戻そうとしています。

 定禅寺通の再整備は2024年度に着工し、2027年度に完成する予定です。