旧優生保護法をめぐる国家賠償訴訟は、最高裁での審理が始まりました。29日に弁論が開かれ、原告らは「国の謝罪と早期救済」を求めました。

 仙台市の原告、飯塚淳子さん(仮名・70代)は29日午後、最高裁で意見陳述を行います。

 原告飯塚淳子さん(仮名)「長かったです。その間、何度か死のうと思った時もあったし苦しいから、でも頑張ってきました。とにかく良い判決であってほしい」

 旧優生保護法をめぐっては、障害などを理由に不妊手術を強制された人たちが国に損害賠償を求める裁判を全国で起こしています。

 最高裁大法廷は、仙台や東京などの高裁で判決が出され上告された5件について審理し、29日に原告や国から意見を聞く弁論を開いています。

 旧優生保護法の違憲性や損害賠償請求権が消滅する除斥期間の適用が争点となり、夏ごろにも統一判断が示されるとみられています。