神奈川県相模原市で、タクシー運転手の74歳の男性が乗客に突き飛ばされて頭の骨を折るなどの大けがをしました。警察は乗客の35歳の男を傷害の疑いで逮捕しました。

 自称・運送業の廣瀬亮大容疑者は4日午前2時半ごろ、相模原市中央区でタクシー運転手の男性を突き飛ばして転倒させ、けがをさせた疑いが持たれています。

 運転手は病院に搬送されましたが、頭蓋骨(ずがいこつ)骨折や脳挫傷など全治不詳の重傷です。

 警察などによりますと、廣瀬容疑者は友人と飲酒をした後、2人で相模原市内からタクシーに乗りましたが、車内で友人と口論になりました。

 タクシーを降りてからも言い争いが続いたため、運転手が止めに入ったところ、廣瀬容疑者は胸の辺りを突き飛ばして転倒させたということです。

 取り調べに対し、廣瀬容疑者は「タクシーの運転手を振り払ったような記憶はあるが、細かくは覚えていない」と容疑を否認しています。