絶好の行楽日和となった5日の「こどもの日」。観光地にできた行列の先を取材すると、今年ならではのゴールデンウィークの過ごし方が見えてきました。

■「富士山×芝桜」早朝から大行列

 山梨県富士河口湖町。早朝から多くの人が集まった、その訳は…。

 咲き誇る約50万株のシバザクラ。そして、その奥には雄大な富士山。奇跡のコラボです。

埼玉から来た人(60代) 「走るよ!」 「(Q.ウォーミングアップは?)だいぶいい!」

 埼玉県から来た女性グループは午前2時に到着。人が集まりすぎて、開門は予定より1時間前倒しに。

埼玉から来た人(60代) 「どっち?」

 その先にあったのは足元に広がるピンクのじゅうたん。そして…。

埼玉から来た人(60代) 「もうちょっと…富士山が見えてほしい。富士山が…せっかくの富士山が…もうちょっとだね」

 肝心の富士山は雲の中。でも、芝桜だけでも、この迫力。

埼玉から来た人(60代) 「富士山と(シバザクラの)ピンクがすごくコントラストが良くて、一度は生で見たいと思って来ました。待ちます。良いのが見えるまで」

 その願い、かなうのでしょうか…。

 茨城県から9人で来た大家族。

茨城から来た人 「92歳」 「娘です」 「孫です」 「ひ孫です」

 今年のゴールデンウィークは近場で自然を楽しみたいという人が急増中。

茨城から来た人 「テーマパークに行くよりは、こっちの方が安くて、でも自然を感じられるし、お花も見られるし」

 園内には思わず写真を撮りたくなる仕掛けも。

横浜から来た人 「ピンクの海が小舟に乗っているのが可愛いかなと」 「近場でも、こんなに素晴らしいところがあって大満足です」

 千葉県から来た家族は4日午後9時に出発。子どもたちの成長を毎年のように、ここで記録しています。

千葉から来た人 「(Q.お子さんたちの成長ぶりは?)おとなしくなりました」

 そして、時間とともに雲が晴れ、ついに富士山がその姿を現しました。

 熱心に女性が撮っていたのは富士山型のカステラ。

 朝から待っていた女性グループも無事、撮影に成功。

富士芝桜まつり実行委員会 細田将希さん 「シバザクラと富士山のコラボレーションはここでしか見られない唯一無二の景色。楽しんでいただきたい」

 そして、もう一つの行列が待つのはアツアツ、ジューシーの名物グルメがそそる、あの街。

■絶品!餃子の街がGW聖地に

秋田から来た人(20代) 「やば…待ちすぎ!」 「(Q.何番ですか?)137番」

 東京都から車で約2時間。餃子の街・宇都宮市がゴールデンウィークの聖地に。

 宇都宮市を代表する人気店「みんみん」。ハクサイとキャベツがたっぷり。あっさり味が自慢。この香ばしい焼き目にリピーターが続出です。

 餃子通り周辺には個性豊かな店がずらり。どこも大にぎわいです。

東京から来た人(20代) 「もうこれが最大の旅行で。仕事があったのと、まあゴールデンウィーク高いんで」

 お土産の定番は冷凍餃子。さらにTシャツ。

埼玉から来た人(20代) 「普段着で着ちゃおうかなと。物があれば行った思い出がすぐ思い出せるというか、記念になる」

 物価高のなか、リーズナブルに楽しめる宇都宮の餃子が今年の連休、人気のようです。

宇都宮餃子会 鈴木章弘事務局長 「午前10時には通常の3倍近くの行列ができて。特に今年に限っては若い方々、20代・30代、そういったお客様が非常に多い。このゴールデンウィークの最後、宇都宮の餃子を召し上がりにお越しいただければ」