宮城県の高校生が特殊詐欺グループの拠点があるミャンマーまで連れ去られた事件で、タイ当局に拘束された日本人の29歳の男が仙台に移送されました。宮城県警は間もなく逮捕する方針です。
中島秀太記者「7日昼過ぎの仙台空港です。藤沼容疑者が捜査員に連れられて出てきました」
住所不定無職の藤沼登夢被告(29)は、オンラインゲームを通じて宮城県の高校生を誘い出し、ミャンマーの特殊詐欺グループの拠点で詐欺に加担させた疑いが持たれています。
藤沼容疑者は2月にタイ当局に拘束された後、別の事件をめぐる監禁容疑で大阪府警に逮捕されましたが、7日午後に仙台に身柄が送られました。
高校生は「警察官を装って高齢者を標的に電話した」と話していて、警察は藤沼容疑者が特殊詐欺のリクルーター役を担っていたとみて調べを進めています。