宮城県岩沼市の海岸で、保育士の女性が遺体で見つかった事件で、警察は死体遺棄の疑いで逮捕した男を殺人の疑いで再逮捕する方針を固めました。

 この事件は、4月13日、岩沼市下野郷の砂浜で、仙台市太白区の保育士・行仕由佳さん(35)が殺害されているのが見つかったものです。

 警察は、岩沼市土ケ崎の佐藤蓮真容疑者(21)を死体遺棄の疑いで逮捕していました。

 捜査関係者によりますと、佐藤容疑者が行仕さんの殺害にも関わった疑いが強まったとして、17日にも殺人の疑いで再逮捕する方針を固めました。

 16日に逮捕状を請求する方針です。

 警察は、2人が車で海岸まで移動した後、佐藤容疑者は付近で行仕さんを殺害したとみています。

 関係者によりますと、佐藤容疑者は地元のキックボクシングジムに所属する選手で、行仕さんは佐藤容疑者の試合を観戦していました。

 佐藤容疑者は、事件の翌日に、周囲に対して、「きのう試合のチケットを渡すために女性と会った」と話していたということです。

 捜査関係者によりますと、押収した佐藤容疑者のスマートフォンには、行仕さんの電話番号が登録され、事件の数日前にも2人が通話した記録が残されていました。

 警察は、2人が親しい関係にあったとみて、動機などを詳しく調べる方針です。