日本と韓国の両政府は観光客が空港で入国審査を受ける際の専用レーンを金浦(キンポ)空港などに設置する方針を固めたことが分かりました。

 政府関係者によりますと、日本人が韓国を訪れる際、入国審査をするための専用レーンがソウルの金浦空港と釜山の金海(キメ)空港に6月から1カ月程度、試験的に設置されます。

 一方、韓国から訪れた人の専用レーンは羽田空港と福岡空港に設置されます。

 専用レーンを利用するには直近1年間に、その国に渡航したことがある人に限定される方向で調整されています。

 日韓国交正常化60周年を迎えた今年、人的交流をさらに促進する狙いがあります。

 去年1年間で日本から韓国を訪れた人は韓国観光公社によりますと、約322万人だった一方、韓国から日本を訪れた人は880万人を超え、国別で最多となっていて、専用レーンを作ることで他の国籍のレーンの混雑緩和につなげていく考えです。