特殊詐欺グループに名簿を販売していた事業者に対し、個人情報保護委員会が違法な個人情報の提供を直ちにやめるよう初めての緊急命令を出しました。

 緊急命令を受けたのは名簿販売業者の「ビジネスプランニング」です。

 個人情報保護委員会が警察からの情報提供を受け、ビジネスプランニングを立ち入り検査したところ、2023年5月から2024年10月にかけて相手が違法行為に及ぶ可能性を認識しながら個人情報を販売していたことが確認されました。

 この相手は特殊詐欺グループで、入金は個人名で行い、メールアドレスを頻繁に変えるなどしていました。

 ビジネスプランニングの代表取締役は「怪しいと思ったが営業活動として売らざるを得なかった」と説明しているということです。