日本の「対外純資産」が34年ぶりに世界1位の座から陥落したことについて、林官房長官は資産自体は増えていると指摘し、「日本の立ち位置が大きく変わったわけではない」と強調しました。

林官房長官 「日本の対外純資産が着実に増えていることを踏まえれば、今回の結果について、その順位が変わったことのみをもって日本の立ち位置等が大きく変わったと捉えるようなものではない」

 林官房長官は2024年末時点の対外純資産は前年から61兆円増え、533兆円となったと説明しました。

 500兆円を超えるのは初めてでしたが、ドイツが569兆円を超えて世界1位となり日本は2位でした。

 林長官は「例えば海外投資家が保有する日本株の価格上昇は対外純資産の減少に寄与する」と述べ、対外純資産が増えていることもあり、日本の立ち位置は変わっていないと指摘しました。