ヨーロッパからの観光客を、宮城県など東北に呼び込もうという動きです。

 2024年に宮城県を訪れた外国人の国別や地域別の割合は、台湾50.1%、中国10.8%、香港5.2%などアジアの国や地域が上位を占めています。

 一方、ヨーロッパの国々は、最も多いイギリスで1.2%、ドイツとフランスが0.8%などにとどまっています。

 宮城県を訪れる人はヨーロッパ全体でも3.3%と、全国平均の7.4%の半分以下となっています。

 こうした状況を変えようと宮城県や仙台市などでつくる東北観光推進機構が、ヨーロッパの旅行会社社長らを宮城県に招きPRしています。

 宮城県を訪れているのはフランスとイギリスの旅行会社の社長や創業者などは、4日間の日程で宮城県と岩手県の観光地を巡っていて、6日は日本三景松島の名所、観瀾亭で抹茶や和菓子を楽しみました。

 今回の訪問は、ヨーロッパの旅行会社と東北の関係を深めることが狙いです。

 続いて一行は、塩釜市の仲卸市場を訪れました。マグロを試食するなどしながら活気のある様子を見学しました。

 ティエリー・マンソンさん「すごく新鮮で価格もお手頃なので素晴らしい。(誘客には)東北のメッセージを何か1つ決めて、それを決めたら長期的に発信していくことが重要」

 サイモン・キングさん「お客様に勧めたいのは、ゆっくりとした旅行です。東京から来て違う場所で2泊ずつしてもらい、それぞれの地元のスローペースな生活を楽しんでほしい」

 宮城県などでは、ヨーロッパからの観光客は他の国や地域よりも長期滞在し消費も多い傾向があることから、需要を掘り起こしていきたいとしています。