イスラエル軍は、イランの首都テヘランの複数の目標に対し空爆を行いました。生放送中の国営テレビも爆撃されました。

 イスラエルメディアによりますと、16日、イスラエル軍機10数機がイランの首都テヘランを空爆しました。

 テヘランにあるイラン国営テレビにも爆撃があり、生放送の映像には女性キャスターの背後で大きな爆発音とともに煙が立ち込め、女性が逃げる様子が写っています。

 イスラエルのカッツ国防相は「イラン政権の宣伝と扇動の放送機関」と指摘、「イランの独裁者をどこまでも攻撃する」と述べました。

 また、SNS上には、軍事施設があるとされるテヘラン郊外からも大きな煙が立ち上っている動画が多数投稿されています。

 この空爆に際してイスラエル軍は、SNSを通じてテヘランにいる民間人に対してペルシャ語で避難を呼び掛けていました。

 一方、イランの国営メディアは「イスラエルに対する史上最大かつ最も激しいミサイル攻撃の準備」を進めていると伝えています。

 そうしたなか、ロイター通信はイランが仲介役のカタール、サウジアラビア、オマーンに対し、アメリカのトランプ大統領にイスラエルが即時停戦に同意するように圧力をかけるよう要請したと報じました。