大阪・関西万博で東北絆まつりが開催されました。東北6県の夏祭りが一堂に会したパレードにご当地グルメなど、会場が東北の魅力と熱気に包まれました。

 「すずめ踊り初めて見た。華やかできれいで良かった」「初めてでしたけど皆さんおきれいで楽しませていただきました」

 13日から3日間にわたり開催された、東北四季の彩り&東北絆まつりの初日、13日のオープニングセレモニーでは、東北6県の知事があいさつし、各県のご当地キャラクターと万博公式キャラクター、ミャクミャクも参加しました。

 東北の祭りや食文化など、その魅力を世界に発信するイベント会場には、東北各地のグルメを集めた飲食ブースが並び、宮城県名物のずんだ餅や笹かまぼこの店にも長い行列ができました。

 「初めて食べたんですけど、アイスとずんだ餅結構合いますね」

 東北各地の伝統工芸を体験できるワークショップも開催され、こけしの絵付け体験では大人も子どもも思い思いの作品を描いていました。

 イベントの目玉、東北絆まつりパレードは、14日はあいにくの雨でパレードは中止になり、ステージでのパフォーマンスになりましたが、多くの人が訪れ会場は熱気に包まれました。

 ステージでは東北各地の伝統芸能も披露され、宮城県からは気仙沼市の浪板虎舞が登場しました。前回1970年の大阪万博でも披露されていて、55年ぶりの大舞台です。

 気仙沼市の浪板地区に江戸時代から伝わる漁の安全や大漁を祈願する舞いで、高さ約5メートルのはしごの上で勇壮に舞う虎の姿に大きな拍手が送られました。

 「皆さんの頑張りが届きすごく感動した」「若い子らが引き継いで続けていってほしいですね、無くさずに」

 15日は、強い日差しが照り付ける中でパレードが行われました。

 盛岡さんさ踊りに山形花笠まつり、宮城県からは仙台すずめ踊りが参加しました。約70人の踊り手が、観客と触れ合いながら会場を盛り上げました。

 「すごく来たくてずっと前からこの日予約して、すごく楽しみにしてましたこの祭り」「すずめ踊りはみんなすごく激しかったですよね、動きが。ちょっとびっくりしました」「東北に行ったことが無いので行って、みたいなと思いましたよ」

 すずめ踊り踊り手「沿道のお客さんとの距離もすごく近かったので、皆さん盛り上がっているところをたくさん感じられてとても楽しかったです。」「お客さんと会場と一体になって祭りを楽しめて、東北の魂を伝えられたのですごく楽しかったです。かっこいいとか、楽しいという言葉がうれしかったです」 東日本大震災の鎮魂と復興を願う東北絆まつりは東北各県を持ち回りで開催されてきましたが、初めて東北を飛び出し万博の会場でお披露目されました。