国内のベンチャー企業が最新技術を使い、日本で初めて室内水槽でサンゴの産卵と受精に成功したことが分かりました。
都内の環境ベンチャー企業などは、オフィスにも設置できる室内水槽での、サンゴの「ウスエダミドリイシ」の産卵と受精に日本で初めて成功しました。
水温や水質をリアルタイムに管理できるシステムを開発し、沖縄県の海と同様の環境を人工的に再現することで、サンゴの産卵と受精を実現できたということです。
株式会社フォーカスシステムズ 大島有香さん 「光や温度の加減だったり、水の成分がちょっとでも違うと(サンゴが)体調を崩してしまうことがあり、大変さを感じました」
この技術は、気候変動によって世界各地で減少しているサンゴの繁殖にいかされ、海の資源を守ることにつながると期待されています。
株式会社イノカ 代表 高倉葉太さん 「サンゴの産卵を制御できる技術というのはサンゴの保全や研究において大きな一歩になるのではないかと」