国税庁は昨年度に全国の国税局査察部、通称「マルサ」が告発した脱税事件の脱税額が約82億円だったと公表しました。
金庫の中に所狭しと詰められた札束の山。
物置の中からマルサが見つけた金庫には約7億3000万円の現金が隠されていました。
国税庁によりますと、昨年度に全国の国税局が告発した脱税事件は98件に上り、脱税総額は約82億円でした。
輸出免税制度を悪用する手口などで消費税の還付を不正に受けたとして告発した脱税事件は17件で、過去10年間で最も多かったということです。
国税庁 大野由希査察課長 「査察は国境を超えた租税犯罪も決して追及することを諦めないと、必ず追及するんだという強い気持ちを持って取り組んで参りたいと思います」
不正な資金が海外に流れるなど脱税事件が国際化していることから、各国の税務当局による国際的なネットワークを活用していくということです。