宮城県は各地で気温が上がり、丸森が35.2℃と宮城県の統計史上最も早く猛暑日を観測しました。

 広く高気圧に覆われ上空の温かい空気が流れ込んだ影響で、宮城県各地で気温が上がりました。

 特に丸森は気温が上がり、午後1時半ごろに35.2℃と猛暑日を記録しました。
 宮城県では2022年6月25日に仙台で35.1℃を観測し、これが最も早い猛暑日でしたが7日更新しました。
 このほか、蔵王34.8℃、仙台32.9℃を記録するなど19観測地点のうち16地点で30℃を上回り真夏日となりました。

 仙台市太白区の公園では、暑さ対策をしながら家族連れが外遊びを楽しんでいました。
 川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園では、子どもたちが水遊びを楽しんでいました。
 東松島市のパークゴルフ場では、利用者が水分補給や日除け対策をしながらプレーを楽しんでいました。

 消防によりますと、宮城県では午後5時までに19歳から90代までの男女24人が熱中症の疑いで搬送されています。

 19日も内陸を中心に30℃以上の真夏日が予想されていて、熱中症への警戒が必要です。

 6月にもかかわらず宮城県は連日気温が急上昇し、熱中症で搬送される人も続出しています。この時期に、特に注意しなければならない事を専門家に聞きました。

 熱中症は、症状が進むとけいれんや意識の異常などを引き起こし命を脅かす危険もあります。専門家は夏本番前となる梅雨時期の今、より注意が必要と話します。

 松田病院松田泰史副院長「体が(暑さに)まだ慣れていないことと湿度が高いことで、うまく汗をかけなくて熱が体にこもりやすかったり。そういった状況ですとやはり熱中症はかなり起こりやすいのかなと」

 暑さに体を順応させていくことが、熱中症対策の1つでもあるといいます。
 松田泰史副院長「軽く汗をかけるような運動をしていただく。ウオーキングであったりランニング。体を動かすことが難しいという方は、汗をかくぐらいの時間お風呂につかったりすると汗を出すということに体が慣れてくるので、夏に向けての体づくりというところで良いのかもしれません」

 このほか基本的な対策としては、のどが渇いたと思う前にこまめに水分を取る、水分だけではなく塩分も食事などで取る、6月だからといってエアコンの使い惜しみをせずに過ごしやすい環境を作ること、などが大切ということです。