今年2月に北海道の十勝地方で起きた記録的な大雪について、海面水温が異常に高くなる「海洋熱波」の影響で、降雪量がおよそ2倍に増えたことが分かりました。
2月3日から4日にかけて、北海道・十勝地方では短期間で大雪が降り、帯広では12時間の降雪量が観測史上1位となる120センチを記録しました。
立正大学などのチームが分析したところ、当時、北海道の沖合では海面水温が異常に高くなる「海洋熱波」が発生していて、その影響で降雪量がおよそ2倍に増加したことが明らかになりました。
立正大学 平田英隆准教授 「『海洋熱波』の領域から大量の水蒸気が供給されていて、とても湿った空気が帯広に流れ込んでそれが大雪になった」
今後、豪雪などの極端気象を予測するために海面水温の変動を適切に観測することが重要だとしています。