日本人の父親を持ちながら太平洋戦争後にフィリピンに残された残留日本人2世の女性が訪日を前に、親族に関する情報提供を呼び掛けました。
フィリピンに住むウエハラ・レオノラさん(85)は日本人の父親を持ちますが、太平洋戦争の混乱期で両親の婚姻の記録などが残されておらず、無国籍状態となりました。
23日、沖縄県庁でウエハラさんら残留2世の日本国籍の回復を支援するNPO法人が会見し、情報提供を呼び掛けました。
父親は沖縄出身のウエハラ・タクイシさんで、フィリピンに移住後、漁業をしていました。
テレビ朝日では、ウエハラさんを含む24人分の残留2世の父親に関する情報を特設サイトで公開しています。
名前、出身地、フィリピンでの職業、離別の状況などを確認することができます。
これまでにも日本の親族からの情報提供をきっかけに国籍回復につながったケースもありました。
ウエハラさんは「私がこの世を去る前に積年の願いが聞き届けられることを心より願っています」と話していて、親族が見つかり次第、沖縄県を訪れる予定です。