宮城県気仙沼市の公共事業をめぐり市職員の男と業者の男が逮捕された事件で、2人は東日本大震災の復興工事を通じて関係を深めたとみられることが新たに分かりました。

 気仙沼市土木課の係長、後藤文治容疑者(47)は2023年7月、市道の設計業務をめぐる入札で設計価格を建設コンサルタント会社の清水康弘容疑者(51)に漏らした疑いが持たれています。

 警察への取材で、後藤容疑者は2012年に気仙沼市役所に入庁後、清水容疑者と震災の復興工事を通じて知り合い関係を深めたとみられることが新たに分かりました。

 市によりますと清水容疑者の会社はこの他に4件落札し、うち2件は最低制限価格と同じ額で、残りの2件も8000円以内の差で落札していました。

 警察は、後藤容疑者が今回の事件以外にも情報を漏らしていた可能性もあるとみて調べています。