タイとカンボジアの停戦合意が不透明な状況のなか、緊迫する国境付近の現状が明らかになってきました。

 先月24日に勃発したタイとカンボジアの武力衝突。このコンビニではカンボジアの砲撃を受け、8人が死亡、うち4人が子どもだということです。

 タイ政府は、武力衝突で被害を受けた地域などを今回、メディアに公開しました。

 これまでにタイ・カンボジアの双方で40人以上が死亡。多くの民間人も巻き込まれました。

妻と子ども2人を亡くした男性 「コンビニが攻撃されるなんて思ってもいませんでした。親子で普段通りに買い物をしていただけなのに」

母親を亡くした女性 「母の死に対する正義はどこにあるのでしょうか。母は一般市民です」

 国境地帯での領有権を巡って、長年紛争をくり返しているタイとカンボジア。戦闘が激化するなか、先月28日に停戦合意したものの、その後も合意は守られていないと双方が非難し合う事態となっていて、停戦合意が着実に履行されるのか不透明な状況です。

 タイとカンボジア合わせておよそ30万人が避難生活を続けているとされています。

避難している人 「再び武力衝突するのではないかと不安でいっぱいです。早く家に帰りたいです。とても早く家に帰りたいです」