宮城県登米市の熊谷康信市長は、中断していた複合施設建設計画の公募型プロポーザルを再開したと発表しました。ただ、その狙いはあくまで計画の白紙撤回につなげるためだと説明しています。

 熊谷康信登米市長「まずは、その設計費用を割り出すことが一番の目的だというところになっています。白紙撤回をするための手法としてとらえていただければと思います」

 登米市が公募型プロポーザルを再開した本庁舎や図書館などが入る複合施設の設計は、建設を前の市長が進めていましたが、4月の市長選挙で白紙撤回を掲げる熊谷市長が初当選し、当選から間もなくプロポーザルの中断を指示していました。

 ただ、6月議会で市長が提出した計画撤回を目指す議案が修正可決されるなど、計画賛成派の議員との間で対立が生じていました。

 熊谷康信登米市長「双方にしっかりとした説明をするために、数字的な根拠を持ち合わせていない状況でなかなか理解が得られないと私は考えておりまして、この数字的根拠をしっかりと持ちたい」

 事業を進めない前提でアイデアを募ろうという姿勢には、賛否が分かれそうです。