宮城県名取市で24日、農作物への被害を防ぐために設置していたイノシシ用のわなにクマがかかり処分されました。名取市では住宅街でもクマの目撃が相次いでいて、警戒が続いています。

 名取市によりますと24日午前6時ごろ、愛島塩手にある旧名取スポーツパーク付近の山で、見回りをしていた市の鳥獣被害対策実施隊の隊員がイノシシ用のわなにかかっているクマを見つけました。

 わなは、イノシシによる農作物の被害を防ごうと設置されていました。

 わなにかかったクマは体長約1.1メートルで、危険性があると判断し殺処分したということです。けが人はいませんでした。

 名取市では8月に入って、クマの目撃が相次いでいます。住宅街のゆりが丘地区周辺で11日以降クマの目撃情報が8件寄せられていて、市は23日に捕獲するためのわなを設置したばかりでした。

 今回捕獲されたクマが、ゆりが丘築周辺で目撃が相次いでいるクマと同一の個体かどうかは分からないため、市はわなを引き続き設置するほかホームページなどでも注意喚起していくということです。