セリ鍋などで親しまれている宮城県名取市特産の仙台せりの今シーズンの出荷が、27日から始まりました。
名取市上余田地区のJAの集荷場には、地区の7軒の農家が26日から27日朝にかけて収穫した仙台せり、105キロが集められました。
名取市や仙台市太白区で栽培されている仙台せりは、江戸時代以来の栽培の歴史があり仙台名物のセリ鍋としても親しまれています。
生産者は葉の付き方や茎の色などを検査し、出荷の準備を進めていました。
上余田芹出荷組合小林寛行組合長「例年にない気温と雨不足で、初出荷に当たり何ケース出るのか不安なところはありました。冬になったらもちろん鍋で楽しんでいただきたいですけども、今のところはサラダ感覚で食べていただけたらなと思っております」
猛暑による影響で根腐れなどが発生し、産地の上余田・下余田地区を合わせた初日の出荷数は前年の約180キロから、120キロに減少しました。
仙台せりの収穫は4月まで続くため、シーズンを通した生産量は今後の天候次第だということです。
仙台せりは、宮城県や東北各地のほか東京の豊洲市場にも出荷されます。