宮城県の戦没者を慰霊する追悼式が行われました。終戦から80年、遺された遺族の高齢化が進む中、参列者たちは平和への誓いを新たにしていました。

 宮城県庁の講堂で行われた戦没者追悼式には遺族ら約190人が出席し、宮城県の戦没者約4万3000人を悼みました。

 宮城県連合遺族会高橋義雄会長「歩みを進め自らの意思で平和を選び続ける強さと知恵を持って、次の世代へとその精神を伝えていく責任があります」

 式の終了後には献花の時間が設けられ、遺族たちは戦争で亡くなった家族に思いをはせながら、花を手向けていました。

 佐藤勉さん「2歳で父と別れましたから。父の2冊の日記を頼りに今日まで生きてきたんです。慰霊祭に来て深く父の心の優しさを感じた。戦争は不幸を生むもの。絶対に無くしたい」