不登校に悩む児童生徒への支援策などを求め、宮城県の教職員で作る団体が宮城県教育庁に請願書を提出しました。

 27日に宮城県教育庁を訪れて請願書を提出したのは、県教職員組合などで作る民主教育をすすめる宮城の会です。

 文部科学省が行った調査によりますと、2023年度に宮城県の小中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒の数は7840人と、過去最多を更新しています。

 請願では、不登校が起こる背景に過度な学力競争や管理があるとして、学習の詰め込みを緩和することや全国学力テストへの参加をやめることなどを求めています。

 また、不登校状態となっている子どもに対して学習に限定されない居場所を設置することや、親への支援として相談体制を充実させることなども求めました。

 民主教育をすすめる宮城の会久保健代表「不登校を起こしてしまっている子どもたちに多様なケアをする場は必要だと思うのですが、そこがちゃんとうまくいくように様々な手当をしてほしい」

 宮城県教育庁は「請願の内容を精査し、子どもたちが安心して学べる環境づくりに努めていきたい」としています。