石破総理大臣の進退に直結する総裁選の実施が焦点となるなか、石破総理は近く経済対策について指示する見通しです。

 (政治部・大石真依子記者報告)  総理周辺は「このまま何もやらずに手をこまねいているわけにはいかない」と話し、続投に向けアピールしたい考えです。

 また石破総理は5日、最低賃金について初めてすべての都道府県で1000円の大台にのることを発表し、成果を強調する考えです。総理側近からは強気の声も聞こえます。

赤沢経済再生担当大臣 「(諸課題について)私は石破政権が責任をもって取り組むべき。端的に申し上げれば総裁選の前倒しは必要ない」

 石破総理は3日夜、公邸で側近の岩屋大臣や中谷大臣と2時間以上にわたり面会し、意見交換しました。

 総理周辺は「前倒し要求に署名しないようにお願いしている」と議員らの説得にあたっていると明かしました。

 一方、各都道府県の動きですが、ANNの調べでは現時点で47のうち13が前倒しに賛成する方針を固めています。

 石破総理は「総裁選になるなら解散する」と周辺に解散カードもちらつかせ、前倒しを求める動きを牽制(けんせい)しています。