東北高校の長岡海涼さんは、8月にルーマニアで開催された国際大会で入賞を果たした水泳界の期待の星です。13日に過去の自分を超える戦いに挑みます。

 東北高校3年の長岡海涼さんは、週6日1日2時間半ほど練習に励んでいます。3月の日本選手権では3位と中高生ではトップだったことから、8月にルーマニアで開催された世界ジュニア選手権に出場しました。

 158センチと小柄ながら200メートル個人メドレーでは6位に入賞し、一躍、日本水泳界注目の選手となりました。

 長岡海涼「(国際大会は)4回目でした。(海外選手は)身長は高いし大きいですけど、みんな同じくらいのタイムを持っているので、水泳ではそんなに関係ないことを知りました。レースの後半は負けない気がします」

 3歳から水泳を始めた長岡さんは、両親が地元のスイミングスクールで指導していたことや2つ年上の姉が始めたことがきっかけで、小学3年から本格的に競技を始めます。

 小学生から全国大会に出場するほどの力をつけると、東北高校では全国レベルの男子選手と積極的に競り合い、更に実力を伸ばしました。

 長岡海涼さん「平泳ぎと個人メドレーだと背泳ぎが苦手なので、そこをもっと強化したら強くなるかなと思っています」

 長岡さんのメイン種目は、400メートル個人メドレーです。バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、そしてクロールの順に泳ぎます。持ち味は、レースの終盤でも追い上げられるスタミナです。

 佐々木桃芭さん「後半のブレ(平泳ぎ)からフリー(クロール)の追い上げが格好良くて本当にすごい体力だなって。憧れの先輩です」

 吉岡靖泰監督「水に乗る感覚と水をつかむ感覚と、しっかり水に伝えられる推進力に変える力が優れていると思います」

 長岡海涼さん「眠いです。午後11時半くらいに寝て、午前5時半くらいに起きています」

 長岡さんは毎日早起きして、山形市の自宅から仙台市の東北高校に通っています。より高いレベルで水泳に励みたいと、東北高校を選びました。

 父親長岡善和さん「学校の授業も頑張ってやっていますし、テストの時も勉強は更にしますし。東北高校の水泳部、ここが本当に楽しくて仕方がないんだと思います。一緒にサポートしながら乗り越えていきたいなと思っています」

 長岡さんは2024年9月、国民スポーツ大会の400メートル個人メドレーに出場し、大会新記録で優勝を果たしました。

 13日は再び国民スポーツ大会に出場し、自らの記録に挑みます。過去の自分を超えることが長岡さんの信念です。

 長岡海涼さん「前年の自己ベストを更新して、大会新を出して優勝することです。これからずっと水泳を続けていく限り、自己ベストを更新していきたい」