自民党総裁選を巡る動きが活発になるなか、連立を組む公明党は参議院選挙の総括を11日午後、発表します。

 (政治部・森洋介記者報告)  公明党は今回の敗北を「党存亡の危機」と位置付け、党勢回復を急ぎたい考えです。

公明党 斉藤代表 「またいつあるか分からない衆議院選挙に向けて、この総括を踏まえたうえで一致団結して進んでいきたい」

 斉藤代表は、自民党の新しい総裁について「公明党の理念に合った人でなければ連立を組むわけにはいかない」と注文を付けました。

 自民党内では「保守色の強い高市さんとは組みたくないということだ」という受け止めが広がっています。

 その高市氏は、17日に総裁選の出馬会見を行う方向で最終調整しています。

 一方、中堅・若手から待望論が集まる小林鷹之氏は11日夕方、出馬する意向を表明し、来週前半にも会見を開きます。

 今後の連立のあり方については「政策ごとに誠実に向き合っていく」と述べるにとどめています。

 10日に出馬表明した茂木前幹事長は、自公政権に加えて維新や国民民主を念頭に「政策を前に進めるため、連立の枠組みを広げる」と述べました。

 少数与党で迎える今回の総裁選は「野党との連携」が焦点の一つですが、公明党とのバランスも問われることになります。