自民党の総裁選挙が4日に行われ、高市早苗氏が女性として初めて総裁に選出されました。宮城県からは、期待と懸念や批判の声が上がりました。

 5人の争いとなった今回の自民党総裁選挙は決選投票の結果、高市早苗氏が新しい総裁に選ばれました。

 高市早苗総裁「もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」

 投票を済ませた宮城県関係の議員たちからは、期待の声が上がりました。

 桜井充参院議員「政策通で本当に一生懸命なタイプだと思っています。全員でやるんだということでしたから、私も微力ながらやれることをお手伝いさせていただきたいとそう思います」

 森下千里衆院議員「まだまだ古い体質なんかもあるなあというふうに思いますので、そういったところを高市先生、さっぱりした性格ですので、しっかりと時代に合った政治を行っていただければというふうに思っています」

 小野寺五典衆院議員「やっぱり自民党が解党的出直しという話がありました。そういう意味では女性初の総裁、そして総理になっていただきたいと思いますし、また高市さん自身が政策通でもありますので、そういう意味ではかなり大きな改革をしていただきたい」

 自民党と連立政権を組む公明党の宮城県の幹部は、期待の一方で不安もあるといいます。

 公明党宮城県本部伊藤和博代表代行「初の女性総裁として選出されたということは、自民党の中でも新しい流れを作りたい思いがあると受け止めた。少し幅を広げてもらって、多様な意見を政治の場で反映し、前に進める政治をしてもらいたい」

 野党各党からは、厳しい意見も上がります。

 立憲民主党宮城県連沼沢真也幹事長「(総裁選では)極めて右翼的な発言も一定程度あったと思っていて、社会的な大きな価値観で相容れないところが見えてくる政権運営であれば、厳しく対峙していく姿勢を国政には求めていきたい」

 宮城維新の会小野寺健幹事長「高市さんが他の政党とどうやって折り合いをつけていくのか、話し合っていくのか、調整能力も必要になってくる。リーダーシップの強さだけではなく、どう協調体制をつくっていくのか注視していきたい」

 国民民主党宮城県連郷古正太郎幹事長「(右翼左翼といった)イデオロギーを元にした二項対立はいいことではないと思っているので、是非議論を精緻に丁寧にしてほしい」

 共産党宮城県委員会中島康博委員長「自民党の中でも最右翼、改憲派。非常に危険な政治が行われると思っている。自民党政治が悪い方向にまた一歩進むことになりかねないと思っている」