フランス・パリのルーブル美術館から宝飾品が盗まれた事件で、地元の検察当局は経済的な損害だけで8800万ユーロ、日本円で155億円相当に上ると明らかにしました。
ルーブル美術館で19日に起きた強盗事件では、作業員を装った犯人グループがクレーン車を使って2階の窓から侵入し、宝飾品9点を盗みました。
パリ検察の検察官は21日、地元のラジオ番組に出演し、盗まれた宝飾品9点について経済的な損害だけで8800万ユーロ、日本円で155億円相当に上ると明らかにしました。
これはルーブル美術館の学芸員が推定した金額で、歴史的な価値や損害は含まれていないということです。
犯人グループは現在も逃走中ですが、被害品のうち1400個以上のダイヤモンドとエメラルドがあしらわれた「皇后ウジェニーの冠」は損傷した状態で路上で見つかっています。