子ども園の送迎バスとトラックが衝突し、園児ら17人が病院に搬送されました。見通しの良い交差点で、なぜ事故は起きたのでしょうか。

■園児バス事故 17人搬送

 一見、見通しのいい道路。“魔の交差点”と事故が多発する理由が見えてきました。

 路上に止められたトラック。バスは、よく見ると前がへこんでいるように見えます。

 現場は名古屋市から車で40分ほどにある岐阜県笠松町の交差点です。

 ここで、西に進んでいたトラックと東に進んでいた園児を送る途中の送迎バスが衝突しました。

警察 「トラックのじゃないな。バスのだよ」

 現場に残されたサイドミラーを回収する警察官。トラックの車体の左側には黒い傷が見えます。

 西に進んでいたトラックが右折しようとしたところ、直進してきた送迎バスと衝突したとみられます。

 この事故で園児ら合わせて17人が病院に搬送され、運転手と職員の2人が軽傷です。

■過去にもたびたび事故

 不可解な点は見通しがいい、この交差点で事故が相次いでいること。

現場を知る運送会社 「結構ややこしい交差点なんで、初めて走る人は難しいんじゃないか」

 トラックと同じ方向から走ってみると、特殊な構造が見えてきました。

 もう一度、現場の交差点を見てみると、トラックが進んでいた県道180号はほぼ直線ですが、進むためには右折レーンに入らなければいけないことが分かります。

交通事故鑑定ラプター 中島博史所長 「ここは交差点の形が90°の交差ではなく、ゆるいY字路の形になっていて、しかも右折するトラック側が本線・県道180号であるためトラック側が道なりに進んでいくつもりで進んでしまいがち。双方信号無視ではないギリギリのタイミングで入ってしまい、事故になる可能性はある」

 警察は事故原因を詳しく調べています。