東日本大震災が発生した際の気仙沼市での避難行動をVRで体験できるコーナーが、気仙沼市の震災遺構・伝承館に設けられました。

 このVRは東北大学の災害科学国際研究所と東京のIT企業が共同で開発し、10月31日には東北大学の佐藤翔輔准教授らが説明会を開催しました。

 震災で大きな被害を受けた鹿折地区を360度見渡せる仮想空間で、地震発生から津波が到達するまでに高台か浸水区域外への避難が体験できます。

 東北大学災害科学国際研究所佐藤翔輔准教授「身体的な行動を伴うことによって、良く考えていただいたり避難ってこれだけ難しいんだと大変なんだと実感していただいて、ご自身の具体的な対策に結びつけていただくために、こちらではリアリティーを高めた体験をしていただきたいと思っています」

 VRでの避難は津波防災の日の11月5日

から入館者も体験できるようになり、6日は福島県の大学院生も万が一の際の避難行動を体験しました。

 「山の方に逃げたつもりが川があって渡れないとなったり、実際に逃げる時には自分が今いる所の地理関係をしっかり頭に入れておくことが大事なのかなと思いました」

 VRでの避難は、30日まで体験することができます。