宮城県のインフルエンザ感染者数が、前週に比べ3倍以上になりました。急激な感染者数の増加に対し、県が対策の徹底を呼び掛けています。

 10月27日から11月2日までに宮城県で確認されたインフルエンザの感染者数は、1医療機関当たり28.58人と前の週の3倍以上となる20.23人増えています。

 保健所別では、仙南が43.40人と最も多く、次いで塩釜36.20人、大崎35.60人、仙台26.00人などとなっています。

 例年インフルエンザは12月から2月にかけて感染のピークを迎えますが、早く流行シーズン入りしていて更なる流行に注意が必要です。

 県は手洗いやこまめな換気など、基本的な感染対策を徹底するよう呼び掛けています。

 仙台市若林区の七郷クリニックでは、10日ほど前からインフルエンザの症状で訪れる患者が増えてきています。

 阿部基院長「10月後半くらいからインフルエンザがほとんどを占めてきて、6日も午前中に10人程度検査して7人がインフルA型陽性と出ている。かなりまん延してきている」

 患者が増えている理由について阿部院長は、急に気温が下がり体調不良になった人がインフルエンザにかかった可能性を指摘します。

 阿部院長「秋があまり無くて一気に冬になり、朝晩の気温が寒くなった。日中は温かいので体調を崩しやすい要因がある。それから寒さに体が慣れていないこともある」

 インフルエンザの特徴は38℃以上の発熱とのどの痛みに加え、関節や筋肉の痛みだと言います。

 阿部院長「今後は収束のめどは立っていないので、もっと増えてくる可能性は十分あると注意深く見ている。まだ山の頂上には達していない。これから増加傾向に入る感じはします」

 感染予防に有効な手段の1つが予防接種です。
 「娘も家族全員予防接種受ける前にかかりましたね。接種しておいたほうがいいですよね」
 阿部院長「予防接種を極力早めに受けていただくこと。特にいつもだと11月あるいは12月になってから受けたいという人が多い。流行が早いので、1日でも早く接種したほうがいい」