タイのアヌティン首相はカンボジアとの和平合意を中断したと発表しました。

 アヌティン首相は11日、自身のSNSで和平合意の履行中断を発表し、12日に予定されていた捕虜のカンボジア兵18人の引き渡しも中止すると明らかにしました。

 10日にタイ軍兵士4人が国境地帯をパトロール中、地雷で負傷したことを理由としています。

 現地メディアによりますと、爆発がタイ軍兵士が定期的にパトロールする道で発生したことから、タイ国防省は地雷が新たに仕掛けられたものとの見方を示したということです。

 これに対し、カンボジア外務省はタイ側の見解を否定したうえで、「和平合意の実施に引き続き取り組む」と声明を出しています。