西アフリカ・ギニアビサウの軍の最高司令部が政権を掌握したと宣言しました。クーデターが起きた可能性があるとみられます。

 現地の国営テレビによりますと、西アフリカのギニアビサウで26日軍の最高司令部がエンバロ大統領の解任や国境の封鎖を発表し、「国家権力を全面的に掌握した」と宣言しました。

 AP通信によりますと、大統領官邸へ向かう道は封鎖され、重武装の兵士が警備にあたっているということです。

 軍の発表があった26日には、大統領官邸の近くで銃撃があったとしています。

 ギニアビサウでは23日に行われた大統領選挙の結果が27日に発表される予定でしたが、軍は選挙プロセスの即時停止を命じたということです。

 エンバロ大統領は逮捕され、フランスメディアのインタビューに、「解任された」と述べているということです。

 ギニアビサウでは1974年にポルトガルから独立して以来、複数回のクーデターやクーデター未遂が起きています。