中国の習近平国家主席がフランスのマクロン大統領と会談し、「歴史の正しい側に断固として立つべきだ」と述べ、歴史問題における中国の立場への理解を求めました。

 中国外務省によりますと、北京を訪問しているマクロン大統領と会談した習主席は「現在、100年に一度の大変革が加速し、人類は再び岐路に立っている」との認識を示しました。

 そのうえで、台湾問題などを念頭に「両国は責任ある姿勢を示し、歴史の正しい側に断固として立つべきだ」と述べ、歴史問題における中国の立場への理解を求めました。

 マクロン大統領は「対中関係を重視し、一つの中国政策を断固として守る」と応じ、経済貿易などで協力を強化したい意向を示しました。

 また、習主席は「国連を中心とする国際システムと国際法に基づく国際秩序を守るべきだ」と強調し、アメリカを念頭に「保護主義は世界の産業構造調整の問題を解決できない」と牽制(けんせい)しました。