安倍元総理が銃撃された事件の裁判の最後の被告人質問で、山上徹也被告(45)が初めて遺族に謝罪の言葉を述べたうえで、安倍氏を標的にしたのは「間違いだった」と答えました。
山上被告は弁護側の質問に「安倍昭恵さん始め、安倍元総理の家族にも何も恨みはありません。非常に申し訳ないことをしたと思っています」と初めて遺族に謝罪の言葉を述べました。
検察側の「事件を起こして良かったか」という質問には、「少なくとも私や統一教会の被害者にとっては良い面もあったと思いますが、社会全般にとってどうだったかは一概には言えない」と言葉を濁しました。
裁判官から罪との向き合い方を問われ、「選挙中の襲撃で模倣犯を生んだことにもつながっていますし、非常に責任が重いことだと思っています」と述べ、さらに「安倍元総理が殺害されなければならなかったのは間違いだったと思っております」と答えました。