高市総理大臣は中央アジア5カ国との初めての主脳会合を開催し、レアメタルなどの重要鉱物の開発などを盛り込んだ首脳宣言を取りまとめました。

 政府関係者は「中央アジアにとっても対中国、対ロシアへの牽制になる」と話していて、日本らしい支援を通じて、いわば「くさびを打ち込みたい」考えです。

高市総理大臣 「中央アジアは地政学上の重要性、経済安全保障上の重要性、また互恵的なビジネスチャンスという観点から大きな戦略的意義と潜在性を有しております」

 共同宣言には、重要鉱物を効率的に採掘するためのAI分野での協力や、中央アジアとヨーロッパをカスピ海経由でつなぐ輸送路の整備支援などが盛り込まれました。

 また、今後5年間で総額3兆円規模のビジネス・プロジェクトを実施する目標を設定しました。

 高市総理は「重要鉱物のサプライチェーンの強靭(きょうじん)化に向けた連携を強化していく」と強調しました。