記録的な不漁が続く宮城県のサケ漁は、2025年もほとんど水揚げができておらず、壊滅的な状況となっています。
県のまとめによりますと11月末までの河川でのサケの捕獲数は気仙沼、石巻、塩釜地区で計1757匹と前年同時期の35%にとどまっています。
特に気仙沼地区は53匹と、前年の13%しか取れず不漁が続く近年の中でも壊滅的な状況となっています。
沿岸での定置網や刺し網の不漁も深刻で、南三陸町の魚市場では前年より2割以上少ないわずか157匹しか水揚げできていません。サケ漁をやめる漁船も増えているということです。
宮城県漁協志津川支所行場博文運営委員長「みなさん諦めムードというか、そういう雰囲気にはなっていると思います。漁業者だけではなく水産加工の人も大変厳しい状況だと思います」
県漁協志津川支所では海水温の上昇などが収まることを期待し、ふ化放流事業を続けていきたいとしています。