東北大学の学生などが開発した火星探査機が完成し、お披露目されました。

 長いアームを起用に動かしながら4つの車輪で走行する次世代の火星探査機、ARES9です。

 開発したのは、東北大学や慶応大学を中心に全国から集まった約40人の学生です。

 航空宇宙工学だけでなく、医工学や地学など異なる分野の学生が力を合わせ3年前から開発を続けてきました。

 ARESプロジェクト阿依ダニシ代表1「特徴としては4輪走行4輪操舵なので自由に回ることができる。ロボットアームも角度が60度なので、あらゆる操作ができるというのが特徴です」

 火星にはかつて、水が存在したとされ探査機には、自律走行やロボットアームなど生命探査を見据えた機能が搭載されています。

 学生たちが目標とするのは、アメリカで行われる火星探査機の世界大会での優勝です。

 チームは2023年に、日本の学生として初めて本戦に進出しました。2度目の挑戦となった2025年は、機器整備ミッションの部門で世界4位となりました。

 今回はタイヤの幅を広げ、高い障害物の突破を可能にするなど、更に改良されました。

 ARESプロジェクト阿依ダニシ代表「実際の将来の宇宙開発に少しでも貢献できたらいいなと思って活動を続けていきます」